政治解説・コラム

【選択的夫婦別姓に関する考え方】

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選択的夫婦別姓について、立憲民主党が導入を推進する方向であるのに対し、私の過去の見解との整合性はどうなのか、という質問をいただいているので、回答いたします。

 

まず国民新党時代、私が反対していたのは、選択的夫婦別姓法案にセットで組み込まれていた非嫡出子(婚外子)の法定相続分の改正です。当時、この問題は最高裁で係争中でした。私は非嫡出子と嫡出子の相続分を同等にすることに疑問があり、少なくとも司法で争っている最中に立法府で結論を出すべきではないと思ったので、この部分は法案から切り離してほしいと民主党に求めました。言い換えると、法案が修正されれば、夫婦別姓に反対している亀井静香代表(当時)と交渉してみてもよいと思っていました。私自身は夫婦別姓を強く推進してもいないし、反対してもいません。

あの時、仮に法案修正されたとして亀井静香さんを説得できたかと言えば、それは難しかっただろうと思います。党内で代表だけが反対というわけでもなさそうでした。ただ少なくともどの程度の反対なのか、何がネックなのか、感触をつかんで少しは前進したでしょう。ところが民主党が一切の修正を拒んだので、交渉以前に終わってしまいました。結局、両党の協議は整わず、政府は法案提出できませんでした。

その後、非嫡出子の法廷相続分については、平成25年9月に最高裁で違憲判決が出た為、同12月に民法が改正されています。現在は嫡出子と非嫡出子の相続分は同等です。

 

さて、現在の私の見解ですが、「選択的」であるので上記の通り、特に反対はしていません。また最近、私の友人・知人が実家の姓を残すために苦労しているので、夫婦別姓が解決法として現実的かもしれないと思うようになりました。

例えば私の友人Aは一人っ子同士の結婚です。相手の姓を名乗っていますが、彼女の父親はどうしても家を残したい(由緒ある家です)。長年、懸案事項だったこの問題は、結局、彼女の娘が祖父と養子縁組することで決着しました。まだ独身なので、将来、結婚して相手の姓になってしまったら、わざわざ養子縁組した意味がありません。けれども夫婦別姓が認められれば母方の家を残し、子どもの代につなげることもできるでしょう。

友人Bはやはり一人っ子で、最近離婚しました。やはり実家を残したいそうで、子どもの一人に姓を継いでもらうことを望んでいます。

転職を機に母方の姓に変わった男性もいます。男子が跡取りとして養子に入るというのは昔からあったことですが、少子化を考えると、将来、複数の息子がいる家は少なくなっているでしょう。

夫婦別姓の要望は、女性が「家」に嫁ぐのではなく、あくまでも結婚は個人の契約であるという考え方から男女同権を求める運動として継続していると思います。「家」を残すためという私の発想は女性運動とは視点が違うかもしれませんが、理由は違っても結論は同じです。先祖代々続いてきた○○家、という意識は、日本人の中に根強くあると私は感じています。いざ自分の代で家が終わるとなると、責任を感じてしまうでしょう。

 

苗字が別々だと家族の一体感がないのではないか、という論争については、子どもの苗字は便宜上どちらか一方に統一されていた方がよいと思っています。ただし確定させるのではなく、外国で出生した子どもが国籍を選択するように、成人する時に選択すればよいと考えています。

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