5日(木)から6日(金)にかけて県外から来客があり、出雲と松江を案内していました。5日(木)は出雲大社、6日(金)は午前中に堀川遊覧船に乗った後、足立美術館に行きました。これまでに数回行っているのですが、このホームページで紹介するのは初めてだと思います。
足立美術館は米誌ランキングで11年連続1位を獲得した日本庭園と横山大観のコレクションを誇る民営の美術館です。創設者の足立全康氏には「庭園もまた一幅の絵画である。」という信念があり、その思いが感じられるきめ細やかな展示が私はとても好きです。一例を挙げれば窓枠を額縁に見立てていて、本当に一幅の絵画のように見えるのです。そういう箇所がいくつもあるので探しながら巡るのも楽しいです。絵画に辿り着く前にいつも庭園鑑賞にすごく時間を使ってしまいます。
横山大観の絵は色鮮やかな大作もさることながら水墨画も見応えがあります。輪郭がやわらかいのが特徴で朦朧画と批判されていたそうです。そんな説明を読みながら絵を鑑賞するときりがなくて、庭園鑑賞と合わせてたっぷり時間が必要です。茶器のコーナーもあれば企画展示の新館やカフェもあります。入館料は安くはありませんが、これだけの展示物や庭園を維持するには必要だろうと納得できると思います。島根県には本当に素敵なところがたくさんあります。