7月26日(土)~27日(日)
久々に松江に行きました。26日(土)は出雲で入院中の知人を見舞い、夜は松江駅近くの「お好み焼てっちゃん」で後援会の方々と食事をしながら翌日の打ち合わせをしました。27日(日)は「焙煎珈琲工房 梢庵」(コーヒーブレーク参照)で遅めのモーニングを食べて、まず藤原技研の献血活動の会場に行ってみました。ちょうどこの日は早い時間に遂に大台の1,000人(10年間でのべ1,000人)に到達したそうで、その瞬間はメディアも取材に来ていたし、商品のプレゼントもあってどうやら盛大だったようです。もう少し早く行けばよかったなと思いました。でもとにかくおめでとうございます!
この後、スティックビルで女性の意見交換会に参加しました。これはしばらく前に私が開催をお願いしたもので、配偶者控除の見直しとか、都議会でのやじとか、安倍政権の女性活用策などについて、当の女性達はどう見ているのかとても知りたかったのです。集まってくださった方々は女性だけでなく男性も若干名おり、勢いに押されながらも意見を言っていただいて充実した意見交換会になりました。こういう会をもっと開催していきたいと思いました。
この日は女性問題だけでなく原発にも話が及び、松江市民が今置かれている状況がよくわかりました。ちょうど市から各家庭に避難先が伝えられたばかりのタイミングだったのです。「あなたはどこ?」、「私は福山。」、「私は江津。」という感じで、どうやって決めているのかわかりませんが行先はバラバラです。これから公民館単位で説明会が行われるそうで、ただ避難先だけ伝えられた皆様はどうやって避難するのか、自主避難で自家用車なのか、要介護の人はどうするのか、車のない人はバスに乗せてもらえるのか、どこからバスが出るのか、どのタイミングで逃げればよいのか等々わからないことだらけです。これは本当に聞いているだけで大変だと思いました。きっと大混乱でしょう。島根県は県庁から10キロ圏内に原発がありますから、いざ事故が起きたら真っ先に県の中枢、行政機関と人口が密集した街の中心部の人々が逃げなければならないのです。この日の会にも10キロ圏内に住んでいる人が複数来ていました。さらに30キロ圏内には県人口の半数以上が住んでいるし、どういう避難計画になっているのでしょうか。これから各地の説明会で出される多くの質問への行政側の対応に注目したいと思います。
私は原発再稼働に反対の立場ですが、仮に推進派だとしても、再稼働の前提条件となる住民の避難計画についてはものすごくハードルが高いと思います。ただ避難については、もうそこに原発があるわけですから再稼働如何に関わらず避けては通れない問題です。この日集まった女性の皆様はとても現実的で、核廃棄物についても松江市にあるものを他県はどこも受け入れてくれないだろうから、それならどうやって安全に管理するか、という視点で話していました。再稼働せずリスクは減らし、県内にある廃棄物は万全の設備を整えてきちんと管理し、それでも何か起きれば急いで逃げる…それしかやりようがないと話していました。別に自分達が原発を誘致したわけではないけど受け入れた責任はあるからと言って、真剣に議論する姿が心に残りました。安倍政権は「大丈夫」、「もう安全」、「何とかなる。」と言わんばかりの対応で希望的観測にしか聞こえないのですが、そこに暮らす人々は自分達のことなので、まず身の安全を守ることと住み続ける為の方策を真剣に考えています。そういう声をきちんと政府に伝え、政府も不都合な真実と向き合わないとこのままでは問題解決を先送りするだけだと思います。原発がある自治体の住民は原発関連の仕事で生活しているから再稼働に反対しにくいという話をよく聞きますが、私は松江市については空気が違うような気がします。別に脱原発を主張する人が私の周りに多いというようなことではなくて、もともと原発を受け入れた旧鹿島町が松江市に合併した為、市全体では原発に無関係の仕事の人の方が多く、怖いから動かさないでほしいと純粋に思っているような気がします。
意見交換会が終わったのは夕方で、それから益田に帰りました。途中、宍道町でお祭りがあったので寄り道し、多岐町まで行ったらまたお祭りで花火が上がり、結局、益田に着いたのは23時頃でした。