先月、トマトの初出荷式に行った飯田選果場(地元の活動報告参照)に今度はメロンの選果を見に行きました。トマトの時と異なるのは自動化された「うるみ」判定の装置があること。熟し具合というのでしょうか、出荷する時は固いメロンじゃないと市場に出た時に売り物にならないので、既定の数字より高いうるみのメロンがはねられていきます。ちょうど食べ頃のおいしそうなメロンや食べ頃より少し早いくらいのメロンが規格外になっていました。大きさや傷、ネット(網目)の状態で等級が決められていきます。種類としてはアムスメロンですが、一番状態のよいものは「ますだめろん」として販売されます。
メロンの選定や箱詰めの様子を見学しました。やろうと思えば機械を導入して全行程を自動化できるけれど、地元の雇用創出の観点から敢えて箱詰め等の作業は手仕事にしているそうです。メロンの交配には蜂が使われていて、ハウスの近くに巣箱がありました。聞くところによるとメロンの交配は蜂でいいのにトマトの交配は蜂ではダメになったそうで、理由は蜂が外来種だから…という生産者にとってはよくわからない理屈だそうです。政治家は現場を見て物事を決めてほしい、農業がわからない人に農政を決めないでほしいという声はごもっともだと思います。私も農業従事者ではない分、現場を見るようにしています。