活動報告(ブログ)

2013年8月4日(日)津和野の現状報告③

午前中、名賀地区に入る予定を変更してお昼まで待機。この日は安倍総理が津和野を視察したのですが、当初予定の町民センター12時半が急遽11時になり、被災者の方々の招集時間が早まったのです。総理訪問の舞台裏というのはこういうものなのかもしれませんが、被災者は避難所に詰めているわけではなく、日中は自宅に戻って片付けをしたり、そろそろ帰宅し始めたタイミングでした。総理訪問時に避難所に4~5人では絵にならないから戻るように指示が出ていて、総理に会いたい方がいらっしゃる一方、忙しいのに協力した方もいらっしゃるというのが実態です。総理に続いて与党議員がゾロゾロという姿はパフォーマンスではありますが、こういう場合、激甚災害には当然指定されるでしょう。

さて総理の避難所訪問が終わり、午後から被災地の奥に被災者の登録車両で案内していただきました。まともに土砂が流れこんだ家屋は、近隣住民や親戚の手を借りて使える物を運び出している最中で、その後、家屋は取り壊されるようでした。従来からの地域住民だけではなく、県外から移住して田舎暮らしを楽しんでいた方も被災され、県外に引っ越してしまうことは残念でなりません。道路の復旧作業は応急処置ですが急ピッチで進んでいました。それでも途中で道路が途切れていたので川を渡り、浮き上がった線路も無残で、復旧に時間がかかることはよく理解できました。改めて自然の力、水の力というのは凄まじいと思いました。名賀地区の後、木部地区も視察しました。

今回被災された方とお話する中で学んだことが2つあります。まず県外からのボランティアの力が絶大で大変助かること。社会福祉協議会を通じて九州や神戸等から駆けつけてくださった皆様、本当にありがとうございました。もう1つは今後の参考にしていただきたいのですが、避難時に長靴は危ないそうです。靴の中に水が入ると重くなって歩けない、滑って足を取られやすいという問題があり、履き慣れたスニーカーの方が安全だということです。確かにそうかもしれません。徒歩で避難途中に行方不明になった24歳の男性は未だ見つからず、自衛隊は72時間で捜索を打ち切ってしまうので無念です。警察は捜査を続けています。

以上が8月4日(日)の状況であり、写真を公開致します。なお被災した畑迫郵便局(津和野の状況報告①参照)は驚異的なスピードで復旧し、8月5日(月)から業務が再開されました。

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