活動報告(ブログ)

新会派設立のお知らせ①

2012年7月17日(火)、同日に民主党を離党した3人(行田邦子、谷岡郁子、舟山康江)の議員と共に、新会派「みどりの風」結成に向けた記者会見を行いました。会派の設立には国会内の手続きが必要なので、正式な設立は1週間ほど先になるかと思います。

私達は全員2007年に初当選した同期です。この5年間に総理は6人(安倍→福田→麻生→鳩山→菅→野田)を数え、ねじれ国会の野党、政権交代して与党、ねじれ国会の与党…と政局が目まぐるしく変わる中で過ごしてきました。

国会の混乱、「決められない政治」は確かに問題です。けれども、だからと言って国民が信託していない「三党合意」という与野党密室談合で、国民の生活や安全に直結する消費税増税、原発推進を決めていいわけがありません。何が間違っているかと言えば、決定のプロセスにおいて国民が不在なのです。今、野田総理は「決めらない政治」から「決める政治」に舵を切ったのだと盛んにアピールしていますが、忘れてはならないのは、民主主義とは正当な手続きの上に成り立つということです。野田総理の政治手法はもはや「独裁」であり、議会制民主主義ではありません。党内の異論を排除し、「一任」と「党議拘束」という権力を振りかざして党員を従わせる手法、与野党幹部による「三党合意」と「党議拘束」で議会を押し切ろうとする手法は独裁政治そのものです。前回選挙で国民は政権交代を選択したはずだったのに、いつの間にか戦前と同じ状況、大政翼賛会が生まれていることは、国の方向を誤る重大な危機だと思います。

「ねじれ国会」も「政権交代」も選挙の結果であり、国民の選択です。一度目のねじれ国会は郵政解散による与党圧勝に対する抑制、政権交代は変化への期待、二度目のねじれ国会は消費税増税への反対、という国民の意思であると私は受け止めています。5年前の参議院選挙の時、国民の怒りは「消えた年金」や「後期高齢者医療制度」に向けられていました。これを見直すと言って当選し、ようやく政権交代したのに、「消費増税はとりあえず10%にします。年金と医療制度はこれから有識者会議を立ち上げて議論してもらいます。」とはとても言えません。私達4人は初心に立ち返り、5年間の経験を活かし、残り1年の任期を最大限に活かして活動したいと思います。

参議院は本来、良識の府です。衆議院を牽制する再考の府です。衆議院と同じ構造で政局を繰り返していては参議院が存在する意味がありません。今後、選挙が繰り返される中で、おそらくねじれ国会は常態化するでしょう。私達は、まずは会派から始め、仲間を増やし、党議拘束をかけない新しい形の政党を目指します。女性4人で立ち上げましたが、これから男性にも輪を広げていく予定です。

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