毎年9月1日は高津柿本神社の流鏑馬と八朔祭りが開催されます。益田市の秋祭りはここから始まり、各自治会のお祭りが続くのです。夕方には雨も上がったので流鏑馬を見てから神社を参拝し、参道沿いの屋台を楽しみました。
歴史的なことに触れると、現在の益田市は高津川を境に旧津和野藩と旧浜田藩に分かれており、柿本神社がある高津は旧津和野藩なので、高津柿本神社とはご縁が深いのです。(亀井茲政が建てました。)宝物殿の看板は祖父の字ですし、神社の空間に入るとやはり感じるものがあります。その割に私の参拝頻度は低いので今回少し反省しました。
高津柿本神社の流鏑馬は高津川の河川敷で行われます。実は私は流鏑馬が大好き。津和野の鷲原八幡宮の流鏑馬(地元の活動報告参照)は日本一だと勝手に思っているのですが(実際、日本に現存する最古の馬場で行われています。)、河川敷で行われる流鏑馬が日本で他にあるのでしょうか。これはこれで素敵ですよ。解放感があって、どこからでもよく見えます。高津柿本神社の流鏑馬も自慢できるものかもしれない…と今回思いました。途中、流鏑馬の最中に萩・石見空港に着陸する機体が上空を通り、古代と現代が同時に存在するような不思議な景色に遭遇しました。
高津柿本神社では石見神楽を堪能しました。津和野や益田には流鏑馬から神楽まで、古来の風習がそっくり残っているので感動します。時間の流れがゆったりと、でも1本の軸でつながっている感じ。東京には全くないものだと思います。
さて、八朔祭りでは「はっさく」ではなく梨を買って帰る習慣があります。私も梨を買い、家に帰って食べました。ちなみに梨は島根産ではなく鳥取の「20世紀」でした。