この夏に撮った写真を見ながら県内での活動を振り返っています。基本的に私の仕事は人にどんどん会って支援者の輪を拡げること。ただそれを公表するわけにもいかないので、ホームページでの報告は難しいのです。お祭り等については書きやすいのですが。いくつか写真を見ながら、この夏の行動を振り返ってみたいと思います。
江の川の天然ウナギ(7月7日(火))
江津の知人に江の川のウナギを釣り、取れたウナギは漁協に売っているという人がいます。目的は釣りで、自分でも釣ったウナギを食べたことがないとの話。それで一度食べてみようという企画が実は去年から持ち上がっていました。天然ウナギは通常、漁協から県外の店に流通するようなのです。それで遂にこの日の夜、江の川の天然ウナギを食しました。場所は江津の養老の滝。こちらの店主が天然ものを調理できるとのことなので、お願いしました。
天然ウナギは普通に焼くと反り返ってしまうので、調理が難しいそうです。蒲焼、骨を揚げたもの、うな丼などウナギ三昧…松江で食べた天然ウナギとは違って、こちらはプリプリで弾力があり、天然ウナギの印象が変わりました。おいしかった~。材料持ち込みなので、お値段もすごく安かったです。この企画、病みつきになりそうです。
広島発広島着の周遊券(7月28日(火))
広島の知人が研修の講師で益田に来ていると連絡をくれたので、会いに行って駅まで送りました。翌日、出雲で研修があり、その後広島に帰るそうなのですが、同行者が高速バスで広島に帰るのに(その方が早い)JRにこだわっていて見せてもらったのがこのチケット…なるほどね。鉄ちゃんだとは知りませんでした。こういうのは乗り鉄というのでしょうか。
しめ縄会館(8月28日(金))
出雲大社の遷宮を記念して建てられた「しめ縄会館」に初めて入りました。入場無料です。出雲大社の大しめ縄をはじめとして、全国の大きなしめ縄は、飯南町頓原で制作されています。この地域の伝統なのです。
しめ縄会館の建設は、松江歴史館の資料保管と同じことで、作業場の確保という意味では必要だったのかもしれません。スペースは必要だし、町の産業として育てていくのはいいことだ。少なくともそういう認識で地元に理解はあった。ただ1億7,000万円も使って立派すぎる箱を建ててしまったので、早速、町内で批判の声が高まっています。どうしてこうなるんでしょうね…。とにかく行政が建てるとなると土建屋が群がって税金を使いすぎる→自治体の借金が膨らむ、という構造が未だに繰り返されています。新国立競技場問題ともよく似ています。
琉球王国展(8月29日(土))
松江からの帰り道、急遽思い立って古代出雲博物館に立ち寄りました。先日、琉球王国展を見に行った知人が、津和野藩が所有していた琉球三線など3点の楽器が出展されていると教えてくれたのです。この特別展は31日(月)までだったので今回しかチャンスがなく、道中で思い出しました。行ってよかった…。最近「津和野藩の所持品が出ている。」と教えられて見に行くことが多いです。この楽器3点は沖縄の外にあった為、太平洋戦争の戦火を免れたようです。ということは亀井家が手放したのは戦後か、途中で所有した人が沖縄の外にいたかのどちらかでしょう。
琉球王国展はとても充実していました。琉球王国の歴史を知ることは沖縄の人々を理解する為の第一歩だと思います。なぜ出雲で琉球王国なのか、と思うでしょう。実は古代出雲博物館は「東アジアとの交流」を研究テーマとして掲げています。そこで古来から東アジアとの交流地点として存在してきた琉球に目を向けたのです。この展示を見ると翁長雄志知事が「東アジアとの交流」に活路を見出し、沖縄を中継地点として経済繁栄させたいと主張するのは別に新しいことではない、沖縄人らしい発想なのだと理解できます。
澄川喜一展(8月30日(日))
家の近くにあるグラントワ(島根県芸術文化センター)に澄川喜一氏の企画展「シンプル・イズ・ビューティフル」を見に行きました。澄川喜一氏はグラントワの館長で東京藝術大学の学長も務めた彫刻家です。今回は先日の森英恵さん(ファッションデザイナー)の企画展に続いてグラントワ・オープン10周年を記念した催しでした。
オープニングの時に招待していただいたのに都合がつかず、展示は9月1日(火)までだったので、こちらも滑り込みでした。以前、日本橋三越での展示会を見たことがありますが、あの時は金属を使った作品が多かったのに対し、今回は木を使った作品が多く、初期の作品もたくさんありました。澄川喜一という彫刻家の軌跡がよくわかる充実した展示でした。
この日の夜は益田市議選の開票があり、後援会メンバーで結果を確認してから応援していた市議への挨拶回り…。4月の県議選、この益田市議選をもってようやく自治体の選挙は一通り終了です。