津和野町出身の企業家が城跡整備の為に7億5,000万円の寄付をし、5年かけて進められた事業がほぼ完了しました。国史跡に登録された頃のイメージに戻す為、木を伐採し、紅葉を中心に広葉樹を植え、埋もれていた下部の石垣も姿を現したので以前より全体に大きく見えます。この事業は計画段階から聞いており、途中、文化財(曲輪)を損壊して文化庁に説明する等、私も裏方で奔走していたので、この日、現場を見届けて感無量でした。
正式なオープンは11月を予定し、城山のトイレや東屋がまだ工事中です。東屋の「霊亀庵」という文字を父が揮毫したので確認しに行ったのですが、まだ取り付けられていませんでした。城山が霊亀山という名だとは父も私も知らず、今回の依頼で驚きました。亀井家は霊亀山に引き寄せられたのかもしれません。
津和野城については、石垣が崩れるからとボランティアガイドの方々が周りの木を切って問題になったり、竹田城が天空の城なら津和野城だって雲海は出ると口々に言われたり、町民の方々の熱い思いを知っているだけに、資金提供者、工事関係者の皆様には本当に感謝しています。町財政が厳しいので民間が立ち上がったということなのですが、こういう例は他に聞いたことがありません。夜間のライトアップまでして、スケールが大きすぎる…。
きっとこれから観光名所になるでしょう。