活動報告(ブログ)

【津和野町・吉賀町 農業等意見交換会】

12月17日(日)、東西に長い島根県の西端、津和野町と吉賀町を訪ね、農業者の方などとの意見交換会を開きました。

津和野町では町民センターを会場に、農業、マルシェ、自伐型林業、わさびブランド化、高校生下宿、ジビエ、農業研修生などなど地元の方に加えて、UIターンで津和野に来られた方も積極的にご参加いただきました。

まず最初に自己紹介と合わせて活動紹介をしていただきました。さまざまなジャンルの中での話となりましたが、話をしていく中でぶつかる課題が似通っていることにも気づきました。

既存の制度の活用や、規制の緩和のための特区申請などは年単位で時間がかかる。まずは地域の内でも外でも互いに刺激しあえる人や場所とつながって、ノウハウを参考にしていくことが早いのではないか、という意見が出ました。

UIターン者も地元の人も一緒になって、若い世代の人たちが、ぶつかりながらも前を向いて、まちづくり、仕事づくりに真剣に取り組んでいる姿に元気をもらいました。 頑張ろうとしている人たちが十分に力を発揮できるように市町村、県、国が一体となった制度設計、事業計画が必要であると感じました。

吉賀町への移動の途中、津和野左鎧地区で山の子ども園「うしのしっぽ」(http://ushinoshippo.com)を経営されている京村まゆみさんを訪ねました。今年8月に完成した地元の森の木をふんだんに使った園舎を見学しました。

京村さんよりは、森の幼稚園・山の幼稚園の教育理念への理解が一般に広がっていること、全国的なネットワークができつつあること、その中で来年平成30年には島根県で森の幼稚園・山の幼稚園の全国大会が開かれることなどをお話いただきました。

吉賀町では六日市の農家レストランの「草の庭(http://www.kusanoniwa.net)さんを会場に、六日市、柿の木、益田市美都町から有機農業に取り組む方を中心にお集まりいただき、意見交換会を開きました。この日は参加者の皆様の有機栽培の野菜を贅沢に使った猪鍋を用意していただきました。

猪鍋を囲みながらの和やかなムードの中にも議論は大いに盛り上がり、減反廃止に伴う直接支払交付金の廃止についてや、大規模化や(国際)競争力の強化などに重点が置かれている現在の農政などについて、中山間地域農業・有機農業の観点から意見を出し合いました。

中山間地域の農業や農地の役割について、単に米を作るだけでない、国土や景観を守り、災害から下流域を守るという多機能的な面などへ評価を見直し支えていくことが必要ではないか、などの意見で一致しました。

農業を含めた1次産業とそこに携わる人たちが、どのように地域の中で役割を担い、安定的な収入を得て、誇りを持ちながら生活していけるのか、それを10年、100年先までどのように持続していけるのか、人口減少まったなしの当地の皆様の意見からも、今後真剣に取り組んでいかなければならない課題であると改めて感じました。 (スタッフ投稿)

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