活動報告(ブログ)

2021年5月2日(日)「コロナは空気感染する」~米国からの不都合な真実

 日本政府の情報は果たして正しいのか、専門家会議を信頼してもよいのか…一向に改善されないPCR検査体制、繰り返される緊急事態宣言、変異株の特徴やワクチンの有効性への疑問。私達立憲民主党は最新の知見を海外に求めようと米国科学者連盟シニア・フェローのエリック・フェイグルディン博士から説明を聴取しました。フェイグルディン博士はバイデン政権のコロナ対策に助言している人物です。米国から得た情報は以下の通り、日本では報道されないことばかりで衝撃を受けました。

変異株の感染スピードは速く、ワクチンの効果は限定的

 まず現在、感染が拡がっている変異株について尋ねました。英国株は従来株より感染スピードが40%から60%増(1.4~1.6倍)、重症化率は60%増、ブラジル株は従来株より2倍から2.5倍の感染スピード、南アフリカ株は更に強力だそうです。また英国株は子供の感染率も20%から25%増です。ワクチンの有効性については2回打った場合、従来株と英国株には有効(再感染は5%程度)、ブラジル株はある程度有効(再感染は25%から40%程度)、南ア株の場合はファイザーワクチンを2回打っても従来株より再感染率が8倍、つまり有効性はかなり低いのです。そしてワクチンというのは打ったから決してかからないというものではなく、かかっても重症化しない、と捉えるべきものなのだそうです。

コロナは空気感染する

 今回、得た情報で最もショックだったことは、コロナは飛沫感染ではなく空気感染するということでした。つまり三密を避けるとか、人との接触を避けるとか、消毒を徹底するとか、この1年様々な努力を社会も個人も重ねてきたわけですが、感染ルートを追えないケースは多々発生していました。また三密でなくても感染するとか、屋外でも感染したとか、色々な報道が混在しています。当たり前なのです。飛沫を浴びなくても風邪と同じように空気感染するなら、飲食店のアクリル板は気休めのようなもので、これまでの前提が崩れてしまうのです。フェイグルディン博士によると、すべてのコロナ株は空気感染するので、ワクチンを打ったとしてもマスクは付けなければならないとのことでした。

感染対策のポイントは換気をすること

 ダイアモンドプリンセスの入港でコロナが日本に到達したのは昨年の1月下旬でした。冬はともかくウイルスというのは夏に弱いはず…という常識は2度目のゴールデンウィークを迎え、暖かくても流行が止まらない現状を目の当たりにして疑わしく思えます。フェイグルディン博士の答えは、ウイルスは寒くて乾燥していると拡がりやすい。けれども夏は暑く冬は寒く、部屋を閉め切ってエアコンを効かせているので感染が拡大するとのことでした。米国ではフロリダ州で夏に感染が拡大したのだそうです。感染対策のポイントは何より換気をすることなのです。

東京オリンピックは中止すべき

 今や国民の大半が開催すべきでないと思っている今夏の東京オリンピックですが、止めようという気配は菅政権から全く感じられません。フェイグルディン博士にオリンピックの実現性について聞いてみました。数値的な回答は、国民の5割から7割、少なくとも国民の半分が2回のワクチン接種を終えていなければ感染拡大は止まらないとのことでした。つまり現状ではもう間に合わないのです。1年前、政権は「ワクチン次第」だと期待し、その後「ワクチンに頼らないオリンピック」と予防線を張りましたが、もう限界です。オリンピックのために看護師500人の派遣を要請し、国民の命を犠牲にするのかと組織委員会が非難を浴びています。海外メディアも開催を疑問視している今、政府の決断が求められています。決定権がIOCにあるとしても、日本は交渉にあたるべきだと私は思います。

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