メッセージ

月初めのご挨拶(10月)

今月は1日(火)に国会が開会し、首班指名選挙で石破茂衆議院議員が総理大臣に選出されました。党内野党、非主流派の論客が5度目の挑戦で遂に自民党総裁になった、47都道府県で最も人口が少ない鳥取県から初めて総理大臣が誕生したことを私は好意をもって受け止めました。山陰の声を国政に反映してほしい、地方の衰退を止めてほしいと思うのですが、就任早々、発言がブレ始めたことにがっかりしています。

今年、能登半島は地震に水害という二度の天災に見舞われ、選挙どころではないでしょう。なぜ補正予算も組まずに衆議院を解散したのか、予算委員会は開くと主張していた石破さんの変節が残念です。結局、自民党は誰がトップになっても変わらず、中から変えるのは不可能なので、政権交代が必要だと痛感しています。

今回の裏金議員の処分についても石破総理の発言はブレました。なぜわかりやすく全員、裏金議員を非公認にしないのかと私は思います。野田佳彦立憲代表も指摘した通り、比例重複立候補ができなくても、政党が公認した時点で税金を原資とした公認料が政党から支払われるので処分とは言えません。Xにも投稿したのですが、かつて私の父は長年所属した自民党の決定に造反し、郵政民営化法案に反対しました。当時、中国比例選出で選挙区がなかったので、造反すれば選挙で非公認になることは想定内でしたが、信念をもって反対しました。現在でも郵政民営化は間違いだと主張はブレておらず、私も同じ考えです。刺客まで立てた当時の小泉政権と比較すれば、裏金議員を全員非公認にすることは遥かに穏当です。無所属で選挙を勝ち抜き有権者の信任を得た後、復党すればよいのです。

私は保守王国島根のど真ん中で、勝ち負けを繰り返しながら参議院議員1期、衆議院議員2期(2期目は補選)を務めてまいりました。これは政党の垣根を越えて支援してくださる多くの方々のおかげです。「官から民へ」と進められた小泉構造改革を批判し、新自由主義を変えようとしてきました。郵政民営化については政権交代で改正法案を実現し、全株売却を改め政府の持ち株を3分の1としました。それでもまだ十分ではなく、もう一度法改正が必要だと考えています。このような主張は自民党ではできません。JRローカル線の存続問題も完全民営化、7分社化された国鉄民営化の負の部分が表面化していると考えます。

これからも島根県で地道に活動してまいりますので、引き続きのご支援を賜りたく心よりお願い申し上げます。

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