まだまだ寒い日が続きますが、確実に日が長くなり、時折まぶしいほどの春の日差しも感じられる今日この頃です。安来市の「はくちょうロード」には今年も白鳥が飛来し、水を張った冬の田んぼで泥んこになった白鳥(?)を見るのは楽しいものです。この平和な風景が毎年見られるようにと願いながら、遠くウクライナで続く戦争に心を痛めています。
早いもので昨年2月24日のウクライナ侵攻から1年が経ってしまいました。ロシアは短期間で戦争を終結させる前提で侵略したわけですが、実際には長期化しており、あと5年~10年は続くのではないか、という専門家の分析もあります。ウクライナの戦力は欧米各国の支援により増強されていますが、ロシアが簡単に負けるほど弱いわけではなく、何より開戦当初からウクライナの制空権を抑えているので、これを覆すにはNATOの協力が必要です。けれどもNATOが参戦したら第三次世界大戦になってしまうので、これ以上戦禍は拡げたくない…という膠着状態が続いています。戦争は始めるより終わらせる方が難しいということを現在進行形で目撃し、傍観すべきではないけれども日本としてできることが少ない現状に歯痒さを感じています。
そして今、岸田政権は日本の安全保障政策を180度転換しようとしています。日本が米国からトマホークを400発購入し、敵基地攻撃能力を保有すると一方的に決めてしまった一方で、どういう状況でそれを使用するのか、という説明が一切ない、という横暴さは「聞く力」どころか「暴走政権」と言わざるを得ません。加えて原子力政策も転換し、原発の新増設や60年を超えての使用を推進する極めて危ない岸田政権を止めるためには国民の結束した力が必要です。「野党はだらしない」と巨大与党を誕生させてしまったツケは、安全保障、原子力政策、急速に進行する少子化、物価上昇等、あらゆる方面で明らかになってきました。与党に代わるもう一つの勢力が必要だ、と私は島根県で引き続き訴えてまいります。