メッセージ

月初めのご挨拶(10月)

隠岐の島を2泊3日で訪問している間に月が変わっていました。ようやく過ごしやすい季節になりましたね。

週明け10月3日(月)から臨時国会が始まりました。会期は12月10日(土)までの69日間です。10月1日(土)から値上げラッシュが始まっており、物価高と円安に苦しむ企業や生活者は、政府の具体的な対策を待ち望んでいます。総合経済対策と補正予算は急がなければなりません。また安倍総理の国葬問題と旧統一教会と政治の関係については政府の説明が足りないと考える国民が世論の過半数を占め、内閣支持率の低下を招いています。

国葬については最終的にかかった費用を国会に報告し、今後どのような基準と手順で国葬を開催するのか、これを機に議論して決めるべきでしょう。英国のエリザベス女王のご逝去も突然でしたが、2週間ほどの間に決められた手順に従って粛々と、しかし荘厳な国葬が行われ、旧大英帝国と国家の成熟度を改めて認識しました。岸田総理は、その時の内閣が総合的な判断で国葬の開催を決めると発言しましたが、それでは再び国葬にふさわしいかどうか、という議論がその都度繰り返されるでしょう。

旧統一教会の問題については、どのようにしてカルト被害を防ぐのか、宗教とカルトの線引きは難しいですが、議論と対策が必要です。安倍元総理の銃撃事件でこの団体による被害がなくなっていないことや宗教2世の存在が明らかになりました。そして旧統一教会が与党の政策、特に名称変更や教育家庭分野において影響を及ぼしたのか否か、という問題は政治と宗教の関係を考える上で重要なポイントです。

論点は山積しており、国会が召集されると週ごとに新しい事実が出てきて情勢が目まぐるしく変わります。国民が知りたいことが明らかになり、求めている対策が早急に実施されるよう野党は与党に迫っていかなければなりません。緊張感のある臨時国会を期待したいと思います。

PAGE TOP